Mozilla Verbatim 3原則
Mozilla関係のウェブサイトのローカライズに利用されているPootleベースのMozilla Verbatimで、サーバ側で障害が発生した影響をうけて、翻訳済みの文字列が消える(査読・承認済みでSVNにコミット前のもの、提案の分を除く)という現象が、2011/5/5の深夜(JST)に発生しました。というのを受けての、gandalfによるVerbatimを活用するための3原則。
ルール1: SVNにコミットする
SVNは作業を保存する先です。安定しており、安全で、完全なバックアップがあり、そして作業内容の履歴がすべて保存されています。このため、何か不具合があっても簡単に元に戻すことができます。
Verbatimはそれとは異なり、内部のデータはデータベース、機械、ハードドライブなどを含め、これとは異なる形式で保存されており、異なる要因があります。問題が起こる可能性もありますし、不幸にも何度か問題が発生したこともあります :(
ルール2: SVNから更新するかVerbatimのみ利用する
誰かがSVNのほうを更新したのに、(Verbatimの)古いファイルで作業してしまったということが何度か発生しています。この結果、確率論的に解決可能・不可能になるような混乱がマージで発生しています。
これは、AMO/MDN/SUMOなど頻繁に変更が入るプロジェクトで一番重要な点です。開発者がSVNでファイルを更新したのに、Verbatimではあなたは更新せずに古いファイルで作業を行う状態になり、マージしようとしたとき – ドーン!
このために、これまでの方針を変更し、プロジェクトの開発者があなたのファイルを一切更新しないようにするという可能性もあると考えます。開発者は template.pot のみを更新し、あなたがローカライズを pot から更新する、もしくはVerbatim (のテンプレートから更新する) を利用して更新することになります。このために、Pootle 関係者と、すべての言語の関係者がこの方式で行うことが合理的で可能なものかについて相談する必要があります。
ルール3: SVNへコミット
何か疑問ならコミット。確実に思ってもコミット。朝にはコミット。深夜にもコミット。
われわれみんなのためにこれを確実に行いましょう。Verbatim をより確実性のある安定したシステムにしたいと考えていますが、それから程遠いところにいますし、Verbatim は SVN に対するシェルでしかないというのが現実です。すべての作業が sql の一時領域でなく SVN に保存されるようにしましょう。そのための作業がコミットです。
日本語ローカライズチームでは協力者を大募集中です。Mozilla Verbatimはアカウント登録していただくだけでウェブベースで翻訳(した文章の提案)することができます。また、l10nフォーラムや連絡用メーリングリストもご活用ください。