Bugzilla 3.2.4, 3.4RC1 リリース
Bugzillaプロジェクトは、7/8にBugzilla 3.2.4および3.4RC1をリリースいたしました。この3.4RC1リリースは、3.4系列の初めてのリリース候補版であり、これによりRCプロセスの開始となります。Bugzilla RCプロセスでは、ユーザからの機能・ユーザインターフェースなどを含む広範にわたるフィードバックを受け、最終リリース版へ反映させる作業を行います。ユーザの皆様には、ぜひともお試しになり、不具合もしくは利用上におけるユーザインターフェース面での不満などのコメントを投げていただければと思います。なお、3.4リリースの際に2.22系列は廃止、3.0系列は最終のメンテナンスブランチ (セキュリティ修正のみで、バグ修正はなし) の段階に移行します。また、今回は3.0ブランチの更新はありません。
Bugzilla-jaプロジェクトでは、これに伴い、3.2.4および3.4RC1の日本語版テンプレートをリリースいたしました。tarなどによるアーカイブ形式の公開は準備中ですが、Subversionレポジトリから、3.2.4および3.4RC1を入手していただけます(各ブランチのtrunkをご利用の場合はそのままアップデートしてください)。また、試験サイトも最新の3.2.4および3.4RC1に更新しておりますので、Bugzilla日本語版をとりあえず試してみたい、という方はこちらもご利用ください。
これらのバージョンのBugzillaは1件のセキュリティー修正を含むリリースです。
Bugzilla 3.4 RC1のリリースノートは試験サイトのほうをご参照ください。以下は抜粋です。
なお、今回のリリースではWindows環境下でのバグメールの不具合を修正するためのPerl Template-Toolkitの必須バージョンの更新は行われませんでした。しかし、問題をなくすために2.21にアップグレードすることを推奨します。
Bugzillaプロジェクトでは、3.4正式版のリリースを7/21に予定しております。このスケジュールは、フィードバックで得られた指摘などとの兼ね合いで変更になる可能性はあります。
新機能と改良点
- 簡単な bug 登録
- 新しいホームページ
- ログアウトユーザに対してのメールアドレスの隠蔽
- より短い検索 URL
- 非同期メール送信
- 日時のユーザのタイムゾーンでの表示
- 他のフィールドが特定の値に設定されているときのみ 表示されるカスタムフィールド機能
- 他のフィールドの値によって変化するカスタムフィールドの 有効値リスト
- 新しいカスタムフィールド型: bug ID
- “参照先” フィールド
- 検索結果でのカラム並び順変更
- 検索の説明
- 他の機能拡張や変更点
既知の問題点
- bug 423439: コメントのタブが 4 空白文字に変換される。 これは、Perl 5.8.8 に存在する Perl のバグです。
- bug 69621: bug で利用されているキーワードを、 名前変更か削除すると、sanitycheck.cgi を実行し、 必要であればそのキャッシュ再構築のオプションを選択することにで、 “キーワードキャッシュ” の再構築を行う操作が必要になります。そうしなければ、 検索結果にキーワードが正常に表示されません。
- bug 89822: 複数 bug を一度に更新すると、 “操作衝突” の保護が働きません。
- bug 276230: 新しいチャートの特定のカテゴリでのアクセス制限機能は、 完全ではありません。’chartgroup’ パラメータは、 アクセス方法が存在するかの機能として考えるべきです。
しかしながら、旧チャートから変換されたチャートは、 関連するプロダクトで委任されているグループに制限されます。 この制限を変更する方法は現状ではありませんし、プロダクトの変更により、 グループ設定が更新されない限りアップグレードされません。 - bug 370370: mod_perl はいまのところ Windows では動作しません。