Bugzilla ステータスアップデート

このポストは、英語版アナウンスを元にしています。このため、日本語環境に関する情報やアナウンスなどを含んでいません。日本語環境に関する情報はBugzilla-ja (MDC)を参照するか、(当分の将来にわたっては)このblogにポストされるBugzilla-jaプロジェクトアップデートの情報を参照してください。

Max Kanat-AlexanderBugzilla チーム / Sat., November 29, 2008 (PDT)

はじめにと概要

今日、3.0 以来初めてとなる主要機能更新のリリースBugzilla 3.2 をリリースしました!このステータスアップデートでは Bugzilla 3.2 についてと、その新機能、Bugzilla 4.0 に向けてのロードマップに関する紹介を行います。

Bugzilla 3.2 とは

3.2 には たくさんの 新機能が組み込まれています。いろいろな意味で、このリリースは、もっとも “練られた” リリースと言えるでしょう。さまざまな問題を解決し、Bugzilla 3.0 のためにコードの大幅なクリーンアップを行い、ついにはさまざまなユーザビリティーの問題や不満点にフォーカスしました。

たとえば、show_bug.cgi の UI をクリーンアップしました。新しい UI では、バグのステータス変更と担当者の変更を同時に行えるようになりました。添付機能にも更新衝突保護機能が付けられました。diff 表示機能にパッチ対象のファイルの行番号表示機能が付きました。また、われわれが追加した 主要な新機能(日本語版)には、すでに長期利用しているユーザと新規ユーザの両方に好評になるであろう、さまざまな 重要な機能更新があります。

Bugzilla 3.2 では Oracle が利用可能に

そして、Bugzilla 3.2 は Oracle がバックエンドデータベースに利用可能になった最初のリリースです。このリリースでの Oracle のサポートには かなりの作業量が費やされましたが、この実装のために Oracle 社が開発者を提供してくださったことに感謝します。

もちろん、Bugzilla はオープンソースプロジェクトであり、プロプラエタリなデータベースシステムの擁護を行うわけではありません。いまでも、可能ならば新しい Bugzilla のインストールには MySQL か PostgreSQL の利用を推奨しています。しかしながら、会社が Oracle のみを許可している場合でも、Bugzillaが利用可能になります !

ただ、Bugzilla での Oracle サポートの実装は非常に複雑で、Bugzilla 3.2 では、”試験的な” サポートの状態にとどめています。(訳注: 試験的なサポートのステータスは、新しい DB をサポートした最初のリリースにおける通常の手続きです。)いくつかのバグがすでに認識されていますが、まだ未知のバグがあるかもしれません。しかしながら、Bugzilla を Oracle と動かすのに大きな障害となるような 重大な 問題は発見されていません。

Bugzilla 4.0 に向けて

3.2 ブランチを作成後、Bugzilla 4.0 ロードマップを公開しました。Bugzilla 4.0 では、Bugzilla 間連携統合 に注力します。これは、他のツールが Bugzilla と連携できるようにする機能や、二つの Bugzilla 間で連携するための機能です。また、他の機能とともに、Bugzilla 4.0 では大幅に改善されたウェブサービスのインターフェースを検討しています。

しかしながら、これらの目標に向けて活動し始めると、これらの更新は一つのリリースサイクルで行うには大きすぎることが明らかになりました。よって、Bugzilla 4.0 のリリースまでには 1 から 2 年かかるでしょうけれど、われわれは通常のリリースも行う必要があります。

このため、Bugzilla 4.0 を “機能ベースのリリース” とすることにしました。つまりロードマップの機能が実装されるまで “4.0” と呼ばないということです。ロードマップは、いまから 4.0 の間で変わる可能性がありますが、ロードマップのすべてを 4.0 までに終了させる予定にしています。

これらの機能を実装するまで、時間ベースの リリースを 3.x シリーズでは行うことにしました。つまり、3.4 を、どういった機能が実装されたかを気にせず、3.2 リリースの正確に 二ヵ月後 にフリーズすることにしました。

つまり、当分の間はよりはやい、小さなメジャーリリースとなります。これは、われわれが行おうとしている、ほぼ6カ月毎のメジャーリリースとなります。そして、いくつかの小さなリリース後、4.0 で目標とした機能を実装できるでしょうから、それが 4.0 としてリリースされるでしょう。

これらはすべて試験的な試みで、うまくいかなければプランを変更する可能性があります。しかし、これが現時点でのわれわれのプランです。

Bugzilla 2.20 シリーズ終了

Bugzilla 3.2 のリリースにより、Bugzilla 2.20 シリーズは終了となります。これは、2.20 向けにセキュリティー問題やその他のバグ修正が、一切リリースされなくなることを意味します。われわれは、Bugzilla を利用しているサイトの管理者に、3.2 へのアップグレードを検討するよう、強く推奨します。

(注: Bugzilla-jaでは、2.20-jaシリーズのサポートは3.0-jaリリース時に打ち切っております。3.0-jaのサポートに関しては、セキュリティーフィックスに限り、Bugzilla 本家と同様の取り扱いを行う予定です。)

Bugzilla の最新情報について

すべての Bugzilla の管理者に最新のリリースアナウンスや、セキュリティーアドバイザリをお届けするために、非常に流量が少ない管理者向けのメーリングリスト(announce@bugzilla.org)を提供しています。すべての管理者は、重要な Bugzilla のアナウンスを入手するために、このリストに参加することを推奨します。

Bugzilla の開発に興味がある方は、開発者向けリスト(developers@bugzilla.org)にご参加ください。このリストでは、新機能や問題に関する議論を行っています。開発者の方は参加を推奨します。また、貢献者ガイドをご覧ください。また、Bugzilla サブプロジェクトリストも参照してください。

Bugzilla ミーティング

月例 ミーティングもあります。Bugzilla プロジェクトへの参加に興味のある方や、開発がどう進むべきかにコメントがある方はどなたでもご参加ください。

このミーティングに関しての詳細は、Bugzilla ミーティングのwiki ページ を参照してください。

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